スクール経営とスクール運営は違う

業界問わず、ビジネスの中で経営と運営の違いはよく語られるところです。

ネットで調べてみると「運営」は、仕組みの中で成果を上げることで、「経営」は、成果を上げ続けられる仕組みを構築し、運営を行うこと。

経営とは組織の将来を考えて、持続的に利益を得て組織を発展させていくことで、運営は今ある資源(人、物、金)で成果を出しつつ組織を動かしていくことと言い換えることができます。

では、スクール・教室においての経営と運営の違いとは何でしょうか?

私のスクールでのマネジメント経験から定義するなら、「経営とは就業ルールと学則を定め、あらゆる数値目標を設定し、その達成のための施策を考えてスクールを成長させていくこと」「運営とは就業ルールと学則の中で、受講生が求める目標に達するための最善の教育サービスを提供すること」と感じています。

ここでスクールの責任者(校長やマネージャーなど)と講師とでは、働くうえでの優先順位の意識が違ってきます。

責任者は「講師により良い環境・条件で働いてもらうために売上をあげていかなければ」と売上重視の思考になります。

一方、講師は責任者の思考は頭では分かっていながらも、目の前の受講生に満足いただけるように、サービス重視の思考になります。

簡単に言うと責任者は経営重視、講師は運営重視になりがちです。立場が変われば目的も変わるので当然のことだと思いますが、大事なことは責任者が経営と運営の境界線を出来る限り明確にして、講師に理解してもらって運営していくことです。

講師が「生徒のために!」とサービスが過剰になりすぎて、その結果、自分の首を絞めているような状況をたくさん見てきました。

適切なサービスレベルを責任者が定め、それを講師としっかり共有できる環境が理想的です。