売上の源泉は顧客からのお問い合わせ

1.今日の生徒のためにも明日の生徒を集客しよう!

どんな商売でもお金を払ってくれる顧客がいます。
彼らがいないことには、売上が1円もあがらないことは子どもでも知っていることで、そのため各企業は懸命になって営業部門を作り、積極的なアプローチを行うのです。

では、スクールについてはどうでしょうか。
言うまでもなくスクールの顧客は「生徒」です。
この生徒が一括・分割の支払い方法に違いがあるものの、売上となる授業料を払ってくれるのです。
この生徒がいなければ、どんなに良い授業やサービスを提供しようと、どんなにすばらしい合格率を上げようとも売上は1円もあがらず、最終的には廃校(倒産)してしまいます。

従って、スクール運営(経営)で最も優先して考えなければならないことは、「どうやって確実に生徒を集めるか」ということです。

時々、スクールのスタッフに「生徒に素晴らしい授業を提供することが最優先の仕事」と言う方がいらっしゃいますが、それは少し違うのではないでしょうか。

今、目の前にいる生徒に素晴らしい授業を提供するためにも、スクールを廃校させる訳にはいきません。つまり、生徒の期待を裏切らないためにも、売上(自分たちの給与も含め)につながる「明日の生徒」を確実に集客し続けなければならないのです。

では、どうやって明日の生徒を確実に集客するのでしょうか。

 
2.生徒(候補)とのキッカケは広告しかない!

世の中に様々な種類のスクールが数多くありますが、どのスクールでも生徒(まだ入学していないので、この時点では生徒候補)との最初の接点は、「生徒(候補)からの問い合わせ」だと思います。

スクールのサービスの性質を考えると、日用品のような最寄り品ではなく、どちらかというと買回り品に近いことから、「スクールからアプローチをしないと生徒候補は興味を持たない=問い合わせしない」という図式が成り立ちます。

そう考えると、スクールは生徒との最初の接点(出会い)のキッカケを作るために生徒候補へのアプローチ、つまり広告を出さなければならないということになります。

代表的な広告媒体としてテレビ、新聞、ラジオ、雑誌、チラシ、ネット、看板、ポスターなどがありますが、多くのスクールの商圏は半径2~5km前後だと思いますので、テレビ、新聞、ラジオ、雑誌は割に合わないケースが多いかもしれません。

※商圏の半径5km
スクールに通っている全生徒が半径5kmに住んでいるという意味ではなく、全生徒の60~70%程度が半径5km程度に住んでいるという意味です。
ちなみに5kmという距離は、概算で徒歩なら1時間、自転車で20分、車で10分となり、JRなら1.5~2駅分の距離に相当します。

※広域媒体
テレビ、新聞、ラジオ、雑誌はその影響範囲の広さから広域媒体と考えられ、上記商圏を考えると「広告を見た人の大半がスクールに通えない距離(遠く)に住んでいる」ことになるので割りに合わないと考えられます。
尚、全国ネット・ゴールデンタイムでテレビCMを出すと数千万円掛かりますが、ローカル局のスポットなら十数万円程度になります(制作費別)。
また、雑誌(全国版)は1/3pで数十万円、フリーペーパーは小枠で数万円、新聞なら記事下1段で数万円が目安となり、商圏が10km以上あるようであれば、客単価次第では広告を出しても良いかもしれません。