チラシで反響が得られなければWebもムリ

1.チラシは近距離の生徒(候補)に有効な手法!

スクールで最も利用されている媒体の1つ「チラシ」についてですが、これは各戸のポストへ投函する「ポスティング」と新聞などの「折込広告」に大別できます。

はじめに「ポスティング」についてですが、このメリットとしては各家庭のポストに投函されるため、必ず一度は手に取ってチラシを見てもらえることです。

ポスティングというと以前は消費者金融などばかりでしたが、最近は町の弁当・ピザ屋のほか、通信販売(健康食品)や生命保険などの商品も増えていることから、一定の効果が見込めると考えられます。

逆にデメリットを考えると、手に取ってもらってから一瞬で「いる」「いらない」の判断をされることと、ポストに投函されていることから折込広告に比べ保存率が低いと考えれます。
また、折込広告と違い1枚のチラシを複数人に見てもらうケースは少ないと考えられることから、配布枚数以上の人数に見てもらうことはないでしょう。

尚、価格については配布代が3~5円程度、印刷代が2円前後であることから5~7円ぐらいが相場となります。
次に新聞などの「折込広告」についてですが、このメリットは一斉に且つ広域でも配布が可能という点です。

折込広告は、主婦などを中心とした女性が好んで読みますので、これらの層を対象としたスクールには打って付けの媒体です(学習塾も母親がチェックしてから子どもを通わすので、これらにも有効な媒体です)。

また、新聞と一緒に家族の手元に届くので数人に読んでもらえることから、部数に対する読者数という点では、ポスティングのチラシより優れいていると言えます(新聞と一緒に届くので信頼度という点でもポスティングより優れています)。

デメリットとしては、新聞を購読している世帯にしか届かないので(特に50代以上)、一人暮らし層(学生や若い社会人)には殆どアプローチできないので、彼らを対象としたスクールには向かない媒体と言えます。

尚、価格としては折込代(配布代)が3円程度、印刷代が2円前後であることから5円程度が相場となります。

 
2.チラシの費用対効果を見てみよう!

ここで少し両媒体の費用対効果を考えてみることにします。
a.ポスティング
配布数:20,000部
反応率:4,000部/件
入校者:5件中2名
客単価:100,000円

コスト:20,000部×6円=120,000円
売上高:2名×100,000円=200,000円

b.折込広告
配布数:20,000部
反応率:4,000部/件
入校者:5件中2名
客単価:100,000円

コスト:20,000部×5円=100,000円
売上高:2名×100,000円=200,000円
ここで両媒体の売上に対する広告費の比率を考えると、ポスティングは120,000÷200,000円=60%となり、折込広告は100,000円÷200,000円=50%となります。
正直なところ、家賃や人件費など広告費以外のコストもありますし、当然利益も考えなければなりませんので、この比率は25%程度にしたいところです。

但し、上記計算で使用した反応率や入校者、客単価のいずれかの項目(勿論、全ての項目でも)が仮定値より効率的であれば、当然この比率も下がります。

時々、チラシを含め広告自体を出したがらないスクールのオーナーがいますが、コストを抑えることを考え過ぎると、最終的には「広告を出さなければコストは0円」という結論に至ってしまいます。

当然、この考えは極論ではありますが、最初に述べましたとおりスクール運営で最も大切なことは「どうやって生徒を集めるか」ということです。
そのためには、生徒候補との出会いのキッカケとなる「広告」を効率よく積極的に打ち出していく必要があります。

始めから大枚を投入する必要はありませんが、小ロットで色々と試しながら自分のスクールにあった適切な広告量、範囲を見出していく必要があります。