卒業までしっかりと導く仕組みを作る

生徒が目標を達成し、卒業を見届けるところまでがスクールの仕事であることは間違いありません。

しかし、実際にそれを100%実行するのは難しいことです。なぜなら、途中で生徒が挫折してしまうことがあるからです。

スクールによって、通学期間やペース、時間割やコースなど様々だと思いますが、期間でいうと、例えば専門学校であれば1~2年程度、パソコン教室だと半年~2年程度でしょうか。子ども向けの習い事教室や趣味向けの教室なら3年以上ということもあるでしょう。

まずはあなたのスクールの生徒の在籍期間を考えてみてください。そして入学した生徒のうち、何%の生徒が挫折することなく卒業しているかを把握できていますか?

挫折の理由も様々あると思います。
病気やケガ、仕事や学校の都合や引っ越し、家庭の問題などもあるでしょうし、スクールに通っているうちにやる気が無くなってしまったり、授業内容についていけない、などもあるでしょう。

子どもから大人まで、皆さん色々な事情を抱えながらスクールに通っているのです。止むを得ず通学できなくなることもあるはずです。

ですので、スクールとして重要なのは「止むを得ない理由が無いのに、通学しなくなる生徒を無くすこと」です。

私のパソコン教室の運営経験でいうと、通学期間の平均は8ヶ月程度でした。若年層の方は短期集中型、年配層になるほど長期での受講になっていた感じです。5年以上通っていただいた方もいました。

一方で、連絡も無くいつの間にかスクールに来なくなってしまう方もいました。

生徒のモチベーションが下がったり、通学が難しくなりそうな時に、しっかりと相談に乗って、その生徒にとって一番の道をアドバイスすることがスクールの重要な役割だと思います。

こういった対応は属人化しやすいことなので、人ではなく仕組みで対応することを考えましょう。

具体的には

・通学しているかを確認するチェック機能(業務)を作る
・確実に生徒に連絡がとれる手段を確保しておく

この2つを仕組みにしてしまうことです。

通学しなくなって1ヵ月もすれば、モチベーションはどうしても下がるものです。そうなる前に声をかけらるようなタイミングで、チェックする機能(業務)を作りましょう。

そして、入学の段階から本人と確実に連絡がとれる手段を固めておきましょう。最近ではLINEで連絡しているスクールも増えているようです。生徒の層に合わせて連絡ツールも検討し、複数準備するのが理想的です。

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生徒が目標を達成して卒業までしっかりと導く仕組みを作る。
それがスクールの成長にも繋がると思います。