オプション講座で売上を上乗せする

スクール経営の難しい点のひとつは、常に新規のお客様を獲得し続けなければならないということです。なぜなら、ある期間が経つと卒業というタイミングで失客してしまうからです。

その為、各スクールではいかに新規客を獲得するかを考え続けています。スクールによって入学時期は一時と随時の場合がありますが、入学者数が売上の大きな目安となります。

また入金時期も入学時に全額という場合と、月謝制で月々という場合などもあると思いますが、大別するとスクール売上の内訳は以下の3つになると思います。

➀入学時に支払う受講料
②在学中に追加で支払う受講料
③その他、受講に必要なもの

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➀は基本的な受講料で、②は例えば学習塾の夏期講習などのオプション的なもの、③は受講に必要なもので、例えばスポーツ系の教室であれば、そのスポーツに必要な道具やユニフォームの費用などです。

この内訳の比率や、それぞれの利益率はスクールや分野によってかなり違うと思いますし、基本講座もレベル設定が分かれていて順番に申し込む場合もあると思いますが、ぜひ売上の要素として見直していただきたいのが②です。とりあえず、実際に通学されている生徒にはおススメもしやすいはずです。

例えば、私がパソコン教室を運営した時の例でいうと、インターネット関係のものは特に高齢者の方々には好評でした。
当時「インターネットが出来るようになりたい」という目的で入学される高齢者の方が多かったのですが、ネットで出来ることは多すぎるので、通常コースには一般的なインターネット操作を学ぶ内容しかありませんでした。

そこで、囲碁や将棋などのネットゲームのやり方の講座や、skypeの使い方講座など、簡単なものをスタッフで作って、興味を持たれた方に紹介していました。

2~3コマ分だけ受講回数が増える程度のものでしたが、それでも10人も申し込めば新規入学者1名分くらいの売上にはなっていました。無い講座は作る。それによって細かなニーズにも応える。費用対効果を考えて、できる範囲で生徒に喜んでいただけるようなチョットしたものをオプション講座として販売する。これは売上を上乗せする為にも大事な視点だと思います。

ただし、その際の注意点としては絶対にやりすぎないこと。
生徒が「要らないものまで売りつけられた」と感じてしまうと逆効果ですから、生徒が喜んでくれるのかをしっかりと見極めましょう。