スクールポジションを見極める

スクール経営において一番重要なことは「生徒を集めること」です。レベルの高い講師、最新の学習環境、分かりやすい教材、効果的なカリキュラムなど、色々と重要な要素はありますが、基本的にそれらはサービスの質を上げることであり、生徒を集めた上での話です。したがって、根本的には生徒集客を軸にしてスクール経営は考えるべきでしょう。

生徒を集める際に障害になるのが競合スクールの存在です。あなたのスクールには何校の競合スクールがありますか?強力なライバル校がいる場合、真正面から立ち向かうのはあまり得策とは言えません。同じようなスクールが同じような広告プロモーションでやり合えば、資金力や知名度のある大手スクールが勝つからです。

大事なことは自分のスクールのポジショニングを見極めるということです。例えば、学習塾や予備校を例にして、次のような項目で考えてみましょう。

 

1、生徒の学年    A.小学生    B.中学生    C.高校生   D.浪人生

2、生徒のレベル   A.高レベル   B.中レベル   C.低レベル

3、授業料      A.高め     B.中間     C.安め

 

もっと色々あると思いますが、この3つの組み合わせだけでもたくさんのポジションが存在します。自分のスクールをどのポジションに設定して広告プロモーションをするかということが重要なのです。

そして、同じポジションに強力なライバル校がいる場合は、このポジションを変えればいいのです。例えば、ターゲットを「富裕層の家庭で、学習レベルが低い中学生にしよう」といった感じです。

ここで注意しないといけないことは、ポジションを変えることはあなたのスクールを変えることではないということです。あくまで広告の中身を変えて集客に関して差別化をするだけのことです。

同じものでもどのように見せるかによって反響は全く変わります。自分のスクールをどのポジションでPRすれば良いのかを競合スクールを分析しながら設定することが大事なのです。