家計をやりくりしていく中で、「お金が貯まっていく家庭」には家計の黄金比率というものがあるそうです。家賃や食費、光熱費などの支出を収入に対する比率で管理するということです。
スクール経営にも同様に目標とする比率を設定すべきだと思います。ただスクール経営は家計と違って広告費や人件費が多く必要になりますから、「損益に関する支出の比率」と「生徒募集に関する支出の比率」の2つに分けて考える必要があると思います。スクールの特性によって、かなり変わると思いますが、以下くらいが目安になると思います。
■損益に関する支出の比率
・営業利益 10%
・講師料 30%
・広告宣伝費 15%
・家賃 15%
■生徒募集に関する支出の比率
・口コミによる入会 10%
・外部販促による入会 90%
これらはあくまで目安であり、絶対条件ではありません。大事なことは自分のスクールの目標比率を設定し、常に支出の比率に注意を払いましょうということです。
入学者が減少してくると、真っ先に削減の対象になるのが広告宣伝費だと思います。しかし、ここを削ることにより、更に入学者が減少していくという負のスパイラルに陥りがちです。
必要な分を比率で考えるようにすることで、偏ったバランスにならない経営ができるはずです。