客単価を上げることの重要性

スクールの売上を伸ばそうと考える場合、重要な数字は「受講料金」と「入学者数」だと思います。

スクールによって、入学時に一括支払いという場合もあれば、月謝制という場合もあると思いますが、入学時にお支払いいただく金額が売上のほとんどを占めているスクールは多いと思います。

しかし、スクール経営的にはこの入学時の売上が全体売上に占める比率は出来るだけ下げていく意識を持つべきだと思います。

つまり、追加申込みや再申込み、教材やオプション的な商品・サービスなど、入学後の売上の比率を上げていくということです。

 

スクールの特性で、生徒にどんなに長く通っていただいても、いつかは卒業してしまいます。

これが一般的なサービス業界との大きなビジネスモデルの違いであり、スクール経営が難しくなってしまう一番の要因です。

 

ですから、安定した売上を確保するために、新規入会の売上だけに頼らないで、既存の生徒に対するサービスを充実させて、そこから売上を得ていくという考え方は重要だと思うのです。

 

例えば、印刷やコピーのサービス、勉強会・練習会の実施、イベントの開催、特別講座の開催、授業に必要なツールや書籍などの販売など、ちょっとしたことも含めて、より生徒の為になるような商品やサービスを、割安でいいので有料サービスとして提供することで、売上につなげていくのです。

新規講座の開講は、この考え方の延長にあるとも言えると思います。

 

「入学時の売上」と「入学後から卒業までの売上」を分けて考えて、後者を伸ばしていく方法を増やしていくことで、客単価を上げることは、スクールにとって良いことですし、また生徒にとってもよりよい教育サービスが受けられるようになるという意味で、良いことだと思います。