価格競争から逃れるには

お客様からの問い合わせで料金を聞かれることは日常的なことだと思います。

私も電話受付をしていて、料金だけ聞かれて電話を切られたことが何度もありました。

受付した者としては、またお電話いただいた際にスムーズに対応できるように、お客様のお名前や状況などを、出来る限り聞き出そうとしますが、「検討してまた電話します」と言われます。そして、そのお客様からその後、電話があることはありません。

なぜでしょうか?

それは、そのお客様にとって料金が競合校との判断基準になっているからです。

スクール業界の場合は特に、同業種の広告は似通ったものが多いと思います。開講講座や金額、教室の実績などを掲載して、「まずは無料体験レッスンのご予約を!」といった構成が多いです。

別にこれが悪いというわけではないですが、お客様が見た場合、差別化された特長が無ければ、どうしても金額がひとつの大きな判断基準になってきます。

家電量販店の場合は、同じ商品を色々なお店が売るわけですから、価格競争になるのは仕方のないこととも言えます。

しかし、教育サービス業の場合は、料金以外のことを判断基準として示すことができるはずです。

つまり、あなたの教室の強みであり、これは教室によって様々でしょう。講師の教育スキルかもしれませんし、受講環境かもしれません。卒業生の実績なのかもしれません。

競合スクールと比較した時に、判断基準として示せる何かをしっかり研究して、それを広告に打ち出すことで、それに価値を感じるお客様を集まることができます。

そのような見せ方がうまくできれば、価格競争から逃れ、別の判断基準でお客様から選んでいただけるようになるのです。