世の中には様々なスクールがあります。そしてそれを経営している企業も様々です。スクール事業のみを生業としている企業もあれば、様々な事業があり、その事業の1つとしてスクール事業を展開しているような企業もあります。
大きな企業でよくあるのが、本業とは別に新たにスクール事業を始めるというケースです。そして、そのような場合によくあるのが、担当者は既存の業務を担当しながら、新たに始めるスクール事業の業務も兼任するというやり方です。
私もスクールのフランチャイズ化、業務提携、M&Aなど色々と見てきましたが、担当者がスクール事業に専念していなくて失敗したケースを多く見てきました。
もちろん売上が未知数な新規事業に人員コストをかけられないという人事の考え方は分かります。しかし、同じ失敗するにしてもできることを全てやって失敗するのと、担当者が業務兼任という中途半端な立場で失敗するのでは全然意味が違ってきます。
せっかく新しい事業に挑戦するのではあれば、最低限1人は専任の担当者を置くべきです。そうすることで初めて担当者は新規事業の成功を真剣に考えるようになるのです。
これはスクール事業に限ったことではありません。兼任というのは経営上、効率的なやり方だと考えがちですが、責任の所在を曖昧にする危険なやり方とも言えると思います。