映像学校

卒業後のキャリアパスは?【2025年07月版】

スクール卒業=ゴールではない

映像スクールに通う多くの人が「将来は映画を作りたい」「CM業界に入りたい」といった夢を持っています。
しかし、卒業後にどんな仕事があり、どのような形で業界に入っていくのかを正しく理解している人は案外少ないものです。

この記事では、映像スクールを卒業した後の代表的なキャリアパスや、働き方の違い、向き不向きなどを詳しく解説します。

1.映像業界で目指せる主な職種

1)映像ディレクター(演出・監督)

企画の立案から撮影現場の指揮、編集の最終確認までを担う、まさに“作品の総指揮者”。映画、ドラマ、MV、CM、YouTubeなどジャンルを問わず存在します。

  • 必要な力:構成力・コミュニケーション力・現場での決断力
  • 就職先:制作会社、広告代理店、自主制作からキャリアを始める人も

2)カメラマン(撮影技師)

現場での撮影を担当する技術職。照明や構図、カメラワークに精通する必要があります。

  • 必要な力:機材知識・撮影経験・空間把握力
  • 就職先:撮影スタジオ、制作会社、フリーランスとして活動も

3)編集・ポストプロダクション

映像の編集や色調整、音響、VFX(視覚効果)などを行う職種。納品物の最終的なクオリティに大きく関わります。

  • 必要な力:編集ソフトの技術(Premiere、DaVinci、After Effectsなど)
  • 就職先:編集スタジオ、テレビ局内制作部、フリーランスも多い

4)映像プロデューサー

予算管理、スタッフ編成、クライアント対応など、全体の進行とマネジメントを行います。経験者向きですが、制作進行からステップアップして目指す人も。

  • 必要な力:調整力・交渉力・計画力
  • 就職先:制作会社、放送局、広告代理店など

5)映像クリエイター(インハウス・YouTuber系)

企業の広報やWeb動画、YouTubeチャンネルの運営など、自社で映像を作る「インハウス映像職」も人気です。

  • 必要な力:マルチスキル(企画・撮影・編集を一人で回す)
  • 就職先:企業の広報部門、PR会社、SNS運営代行など

2.フリーランスと正社員、それぞれの働き方

フリーランス:自由度が高いが実力主義

映像業界では、カメラマン・編集者・ディレクターなど多くの職種がフリーランスとして活動しています。
経験があるほど案件も増えますが、最初はアシスタントや下請けから始まるのが一般的です。

  • メリット:自分のスタイルで働ける/収入に上限がない
  • デメリット:収入が不安定/人脈・営業力が必要

正社員・契約社員:安定した環境でスキルを積む

制作会社やテレビ局などに就職することで、安定した収入と研修制度を得ながら技術を磨くことができます。特に未経験者にとっては良いスタートになります。

  • メリット:教育・指導が受けられる/福利厚生がある
  • デメリット:勤務地や案件の自由度が少ない/下積みが長くなることも
項目 フリーランス 正社員(制作会社など)
安定性 低い(収入が不安定) 高い(固定給・福利厚生あり)
自由度 高い(案件や働き方を選べる) 低め(会社の案件に従う)
収入上限 青天井(成果次第) 限定的(昇給・賞与)
スキル習得 現場ベースで自力習得 OJT・先輩からの指導あり
キャリア形成 自己責任・営業力が必要 長期的に積み上げやすい(限定されるが安定的)
人脈形成 多様な現場で広がる 社内・業界内でのつながりが中心

卒業後のキャリアの築き方:まずは現場に出ること

スクール卒業後すぐに理想の職種に就ける人はごくわずかです。多くの場合は、アシスタントや制作進行などからスタートし、経験を積んで自分のポジションを築いていきます。

【ステップ例】

  1. 映像スクール卒業
  2. 制作会社に就職 or フリーで現場アシスタント
  3. 技術職・演出職へキャリアアップ
  4. 専門分野で独立 or プロデューサーやチーフ職へ

3.映像スクール選びもキャリアを左右する

卒業後の進路や求人とのつながりは、通ったスクールによっても大きく異なります。業界と太いつながりを持つ学校や、卒業生ネットワークが強いスクールでは、就職や現場体験の機会も豊富です。

就職率だけでなく、「どこに」就職しているかを見るのがポイント

4.おすすめのスクール

1)TMS映画映像学校

未経験者向け
就職実績・就職支援 希望就職率100%
カリキュラムの特長 1年制で映像制作の基礎から、学びプロの撮影現場で実践的教育
受講料 ¥1,680,000(入学金、受講料、実習費含む)
所在地 東京都新宿区新宿1-34-15 新宿エステートビル7F
新宿駅C7出口より徒歩約15分、新宿御苑前駅より徒歩約5分、新宿三丁目駅より徒歩約10分
おすすめ度

映画・映像業界で働くためには「実績」・「人脈」がないと働き出すことは難しいです。
どんなに立派な大学を出ても、どんなにすごい資格をもっていても制作現場が欲しているのは即戦力です。
大学に行ったり、何年も専門学校に通っても手に入らない「実績」・「人脈」を手に入れることができます。
最近は高卒生も増えています。

TMSでのわずか1年のカリキュラム中で、実際の撮影現場に数多くスタッフとして参加しギャラを得て多くの「実績」と「人脈」を築き「就職」してもらえればと思います。そして授業では働き出してから辞めないように長続きする映像業界社会人マナーを身につけていただきます。
あいさつ、制作費清算、ロケハン、八の字巻き、車両への積み込み方法、タレントへのお茶の出し方など他の学校さんでは教えない、実際に役立つノウハウを身につけていただきます。

TMS 東京映画映像学校では、よりグローバルな視野で活躍する人材を育成したいという思いから、ジョブトレーニングコースの入学時期を4月と10月の年2回設けています。カリキュラム上の違いはありません。

おすすめチェックポイント

  • プロの現場での年間600本の圧倒的な撮影実習数
  • 就職実績・就職支援
  • 1年間でのカリキュラム
  • 母体が制作会社なので企画~納品まで一通りを経験することが出来る

2025年4月生募集中!

TMS映画映像学校への資料請求

公式サイトへジャンプします

2)バンタンデザイン研究所キャリアカレッジ

未経験者向け
就職実績・就職支援 ポートフォリオ対策や求人紹介、提携転職エージェント支援
カリキュラムの特長 少人数制の対面授業を実施することで、一人ひとりに講師が直接丁寧に指導
受講料 入学金 ¥50,000
映像クリエイターコース【6ヶ月】¥750,000(受講料、設備費、実習費含む)
映像クリエイターコース【12ヶ月】¥1,250,000(受講料、設備費、実習費含む)
映像クリエイターコース【応用】¥750,000(受講料、設備費、実習費含む)
所在地 東京都渋谷区恵比寿南1-9-14
(JR線・東京メトロ日比谷線/恵比寿駅より徒歩2分、東急東横線/代官山駅より徒歩7分)
おすすめ度

映像クリエイターコースはデジタルスキルのみならずクライアントニーズ、トレンドを反映した映像コンテンツの企画提案~制作、スタジオワーク、プロモーションなどトータルベーシックスキルを習得し、ワンオペレーション制作からチーム制作ディレクションまでできる人材を育成を目指しているスクールです。

現在の映像業界では、編集スキルだけでなく、企画から撮影、編集まで一貫して対応できる人材が求められています。自ら企画力や撮影スキルを身につけることで、より訴求力の高い映像制作が可能となるため、総合的なスキル習得をおすすめします。

企画・撮影・編集のすべてを担えるスキルがあれば、ワンストップでの案件受注が可能となり、部分的な業務請負よりも制作単価を上げることができます。将来的には、場所や時間に縛られない柔軟な働き方の実現も十分可能です。

また、CMや音楽PV、Web動画など、需要が高まる映像コンテンツの制作スキルを習得できます。

おすすめチェックポイント

  • 完全オフラインにこだわった通学型授業
  • 仲間と出会える豊富なコミュニティ&卒業生との交流会
  • 6ヶ月、1年間と選べるカリキュラム
  • さまざまなキャリアサポート体制

2025年4月生学校説明会受付開始!

バンタンデザイン研修所キャリアカレッジへの資料請求

公式サイトへジャンプします

3)ニューシネマワークショップ

未経験者向け
カリキュラムの特長 映画監督を目指す「つくるコース」と映画業界への就職を目指す「みせるコース」の2コースから希望に合わせて受講することが出来る。
就職実績・就職支援 [つくる]コース、[みせる]コースを終了すると、各々「制作部」「配給部」に所属することができ、自分の目標(映画監督、映画スタッフ、映画業界への就職etc.)に到達するまで、様々な形でサポートを実施しています。
受講料 ▼つくる
映像クリエイターコース:ベーシック【週1回/6ヶ月】¥298,000(入会費、運営費、設備費、実習費含む)
映像クリエイターコース:アドバンス【週1回/6ヶ月】¥298,000(入会費、運営費、設備費、実習費含む)
▼みせる
映画ディストリビューターコース:ベーシック【週1回/6ヶ月】¥298,000(入会費、運営費、設備費、実習費含む)
映画ディストリビューターコース:アドバンス【週1回/6ヶ月】¥240,000(運営費、設備費、実習費含む)
所在地 東京都渋谷区東1-29-3 渋谷ブリッジ5F
(渋谷駅より徒歩10分、代官山駅より徒歩10分、恵比寿駅より徒歩10分)
おすすめ度

[つくる]コース、[みせる]コースを終了すると、各々「制作部」「配給部」に所属することができ、自分の目標(映画監督、映画スタッフ、映画業界への就職etc.)に到達するまで、様々な形でサポートを実施しています。

各コースは半年間で完結。[ベーシック]&[アドバンス]を受講すれば1年間の学習が可能。短期間で目標に向かってスキルを身につけられます。

週1~2日のスケジュールで、社会人や学生も無理なく受講可能。オンライン完結型のコースや、欠席時にアーカイブ視聴できる授業も用意されており忙しい人でも通いやすいシステムになっています。

また実習を中心としたカリキュラムで、プロの現場に即したスキルを習得。実践を通じて映画制作の即戦力を養います。

ニューシネマワークショップ最大の強みは、修了後の手厚いサポート。

[つくる]コース、[みせる]コースを修了すると、それぞれ「制作部」「配給部」に所属可能。映画監督、映画スタッフ、映画業界への就職など、目標達成まで多方面から支援を受けられます。

おすすめチェックポイント

  • 短期間で映画の世界へ
  • 忙しい人でも無理なく通える
  • 徹底した実践で即戦力養成
  • 修了後も手厚いサポート

2025年度4月コース募集中

ニューシネマワークショップへの資料請求

公式サイトへジャンプします

4)東放学園映画アニメCG専門学校

未経験者向け
カリキュラムの特長 映画やMV、アニメなどの作品を制作するための実習が充実。授業時間外も機材・設備の貸し出し可能。 2年間じっくりと作品制作に打ち込むことができます。
就職実績・就職支援 就職講座や企業説明会、求人・コンテスト情報検索システム、ポートフォリオ制作をはじめ、校内常駐のアドバイザーによる個別カウンセリングなど様々な形でサポートを受けることが出来る。
受講料

1年次¥1,446,610(入学金、授業料、実習費、保険料等含む)
2年次¥1,230,000(授業料、実習費、保険料等含む)

所在地 東京都新宿区西新宿5-25-8
(都営地下鉄大江戸線「西新宿五丁目駅」下車 A1出口すぐ)
おすすめ度

東放学園映画専門学校では、映画、ミュージックビデオ、CM、アニメ、小説などの制作において、ゼロからアイデアを生み出し、それを形にするクリエイターを育成しています。「現場から生まれた学校」としての実践的な教育ノウハウを活かし、映画監督の堤幸彦氏や行定勲氏をはじめ、多くの卒業生を輩出しています。

校舎には、最新の映像制作を学べる機材・設備が整っており、映画・ミュージックビデオ・CM撮影用のスタジオやアニメ作画ルーム、業界標準のソフトウェアを完備したPCルームなどを備えています。さらに、最新のデジタルビデオカメラを含む充実した機材が揃い、学生の自主制作をサポートするため、機材や施設の貸し出しも積極的に行っています。

また、現役の映画監督やアニメ監督、作家などが講師を務め、実習を重ねることで、プロの現場で求められる技術やセンスを身につけます。

就職・デビュー支援も充実しており、在校生・卒業生向けの求人情報検索システムを通じて最新の求人情報を閲覧可能。企業説明会やインターンシップ、個別相談なども実施し、一人ひとりのキャリア形成を手厚くサポートしています。

おすすめチェックポイント

  • 専門学校なので2年間じっくり制作に取り組むことが出来る
  • 映画・映像・アニメ・小説など、各業界の現役講師陣が直接指導
  • 業界企業や団体とのコラボ作品を多数制作
  • 映画制作・プロモーション・アニメーションCG・小説創作の科(コース)選択

2025年度願書受付中

東放学園映画アニメCG専門学校への資料請求

公式サイトへジャンプします

5)東京ビジュアルアーツ・アカデミー

未経験者向け
カリキュラムの特長 カリキュラムは実習がメイン。2年間を通じて、個人やグループで様々な映像制作に取り組み、現場で求められる想像力・表現力・対応力・コミュニケーション能力を養います。
就職実績・就職支援 キャリアサポートセンターにて、業界とのネットワークを活かした企業研究、求人企業の新規開拓を実施。 さらに、年間スケジュールに基づいた個別指導、インターンシップ(企業研修)の紹介や卒業後の就職サポート。
受講料

1年次¥1,452,000(入学金、授業料、施設費、保険料等含む)
2年次¥1,422,000(授業料、実習費、保険料等含む)
教科・教材・研修費¥47,000~¥127,000

所在地 東京都千代田区四番町11
(JR『市ヶ谷駅』/南北線・都営新宿線・有楽町線『市ヶ谷駅』3番、A3番出口 徒歩8分)
(有楽町線『麹町駅』6番出口 徒歩5分)
おすすめ度

9つの専門コースで、実習を中心に学び、プロの技術を習得します。
テレビ放送分野では、バラエティーやドラマなどのジャンル別に学べるコースを設置し、ディレクター、カメラマン、音声、照明、編集、MAなどの専門職ごとに学ぶカリキュラムを用意しています。映画や動画制作分野では、実際の現場と同様の設備を活用しながら、インターンシップ制度を通じて幅広い知識と高度な技術を身につけます。プロの第一線で活躍する講師陣が直接指導し、実践的なスキルを磨く環境を提供します。

またグループ単位でバラエティー番組の企画・制作から撮影、音声、照明、編集までを一貫して学び、業界で求められる現場対応力を身につけます。さらに、学内にはデジタルハイビジョンに完全対応した最新鋭のテレビスタジオを完備。実践を重ねることで、技術やノウハウを確実に習得できる環境が整っています。

おすすめチェックポイント

  • 専門学校なので2年間じっくり制作に取り組むことが出来る
  • 映画・映像・アニメ・小説など、各業界の現役講師陣が直接指導
  • 業界企業や団体とのコラボ作品を多数制作
  • 映画制作・プロモーション・アニメーションCG・小説創作の科(コース)選択

2025年度願書受付中

東京ビジュアルアーツ・アカデミーへの資料請求

公式サイトへジャンプします

映像スクール選びもキャリアを左右する

卒業後の進路や求人とのつながりは、通ったスクールによっても大きく異なります。業界と太いつながりを持つ学校や、卒業生ネットワークが強いスクールでは、就職や現場体験の機会も豊富です。

映像スクール卒業後の道は、一つではありません。
自分のやりたいジャンルや、どんな働き方を望むかによって、進むべきキャリアは大きく変わります。

スクールに通う前・在学中から、自分の目指す姿を明確にし、必要なスキルや経験を逆算して積み上げていきましょう。夢を「現実の仕事」にするための第一歩は、卒業後の道筋を知ることから始まります。

-映像学校