
〜映像スクールの“投資”は回収できるのか〜
学費の相場と費用対効果:本当に元が取れるの?
映像スクールに通うと決めたとき、多くの人が最初にぶつかる壁——それが学費の高さです。
- 「半年で50万円って高くない?」
- 「機材やソフトも買うの? 合計いくらかかるの?」
- 「卒業後、その費用は回収できるの?」
この記事では、**映像スクールの学費相場と、投資に見合うリターン(収入や可能性)**について、リアルな視点で解説していきます。
目次
1.映像スクールの学費相場はいくらくらい?
専門学校タイプ(2年制)
- 年間:100〜150万円程度
- 2年間合計:200〜300万円程度
- プロ志望者が多く、機材・スタジオ・就職支援などが充実
民間スクール・養成講座タイプ(3〜6ヶ月)
- 10万〜60万円程度が相場
- 社会人や副業希望者向けも多い
オンライン講座・サブスク型
- 月額3,000円〜1万円程度
- 自主学習型が中心。費用は安いが習熟には自己管理力が必要
▶ 機材・ソフト代も忘れずに
- パソコン:15〜30万円
- 編集ソフト(Premiere Proなど):年間2〜4万円
- カメラ・マイク類:必要に応じて5〜20万円以上
総額で見ると、学費+機材で30万〜300万円程度が目安です。
映像スクールは「高い」か?それとも「安い」か?
金額だけ見ると高く感じるかもしれませんが、映像スクールは“投資”と捉えるべきです。
その投資が**何に変わるのか(=リターン)を考える必要があります。
映像業界での収入は?元は取れるのか?
初年度(新人フリーランス・アシスタント)
- 月収:5万〜15万円程度(副業・アルバイトベース)
- 年収換算:50万〜180万円
経験2〜3年でスキルが定着してくると…
- 映像編集者:月20万〜40万円
- 撮影スタッフ:日給1万〜2万円、月15〜25万円前後
- インハウス映像職:年収300〜500万円
フリーランスとして独立 or 映画・CMなどに携わる場合
- 単価の高い案件もあり、年収600〜1000万円超も現実的
📌 元を取れるかは「スキルを武器にできるかどうか」次第
費用対効果を最大化するためのポイント
1. 目的を明確にして通う
- 何のスキルを得たいのか(編集?撮影?演出?)
- 就職したいのか、フリーになりたいのか
→ 目的が明確だと、学び方がブレない=回収しやすい
2. ポートフォリオを残す
- 単に「通った」だけでは意味がない
- 卒業時に見せられる**作品集(動画)**があれば、案件につながる
3. 自分で“動く”ことで回収スピードUP
他業種のスキル(営業・広報など)と組み合わせると強力
副業やアルバイトで編集案件を受け始める
SNSやYouTubeで自己発信する
4.おすすめのスクール

1)TMS映画映像学校
| 未経験者向け | ◎ |
| 就職実績・就職支援 | 希望就職率100% |
| カリキュラムの特長 | 1年制で映像制作の基礎から、学びプロの撮影現場で実践的教育 |
| 受講料 | ¥1,680,000(入学金、受講料、実習費含む) |
| 所在地 | 東京都新宿区新宿1-34-15 新宿エステートビル7F 新宿駅C7出口より徒歩約15分、新宿御苑前駅より徒歩約5分、新宿三丁目駅より徒歩約10分 |
| おすすめ度 |
映画・映像業界で働くためには「実績」・「人脈」がないと働き出すことは難しいです。
どんなに立派な大学を出ても、どんなにすごい資格をもっていても制作現場が欲しているのは即戦力です。
大学に行ったり、何年も専門学校に通っても手に入らない「実績」・「人脈」を手に入れることができます。
最近は高卒生も増えています。
TMSでのわずか1年のカリキュラム中で、実際の撮影現場に数多くスタッフとして参加しギャラを得て多くの「実績」と「人脈」を築き「就職」してもらえればと思います。そして授業では働き出してから辞めないように長続きする映像業界社会人マナーを身につけていただきます。
あいさつ、制作費清算、ロケハン、八の字巻き、車両への積み込み方法、タレントへのお茶の出し方など他の学校さんでは教えない、実際に役立つノウハウを身につけていただきます。
TMS 東京映画映像学校では、よりグローバルな視野で活躍する人材を育成したいという思いから、ジョブトレーニングコースの入学時期を4月と10月の年2回設けています。カリキュラム上の違いはありません。
おすすめチェックポイント
- プロの現場での年間600本の圧倒的な撮影実習数
- 就職実績・就職支援
- 1年間でのカリキュラム
- 母体が制作会社なので企画~納品まで一通りを経験することが出来る
2)バンタンデザイン研究所キャリアカレッジ
| 未経験者向け | ◎ |
| 就職実績・就職支援 | ポートフォリオ対策や求人紹介、提携転職エージェント支援 |
| カリキュラムの特長 | 少人数制の対面授業を実施することで、一人ひとりに講師が直接丁寧に指導 |
| 受講料 | 入学金 ¥50,000 映像クリエイターコース【6ヶ月】¥750,000(受講料、設備費、実習費含む) 映像クリエイターコース【12ヶ月】¥1,250,000(受講料、設備費、実習費含む) 映像クリエイターコース【応用】¥750,000(受講料、設備費、実習費含む) |
| 所在地 | 東京都渋谷区恵比寿南1-9-14 (JR線・東京メトロ日比谷線/恵比寿駅より徒歩2分、東急東横線/代官山駅より徒歩7分) |
| おすすめ度 |
映像クリエイターコースはデジタルスキルのみならずクライアントニーズ、トレンドを反映した映像コンテンツの企画提案~制作、スタジオワーク、プロモーションなどトータルベーシックスキルを習得し、ワンオペレーション制作からチーム制作ディレクションまでできる人材を育成を目指しているスクールです。
現在の映像業界では、編集スキルだけでなく、企画から撮影、編集まで一貫して対応できる人材が求められています。自ら企画力や撮影スキルを身につけることで、より訴求力の高い映像制作が可能となるため、総合的なスキル習得をおすすめします。
企画・撮影・編集のすべてを担えるスキルがあれば、ワンストップでの案件受注が可能となり、部分的な業務請負よりも制作単価を上げることができます。将来的には、場所や時間に縛られない柔軟な働き方の実現も十分可能です。
また、CMや音楽PV、Web動画など、需要が高まる映像コンテンツの制作スキルを習得できます。
おすすめチェックポイント
- 完全オフラインにこだわった通学型授業
- 仲間と出会える豊富なコミュニティ&卒業生との交流会
- 6ヶ月、1年間と選べるカリキュラム
- さまざまなキャリアサポート体制
3)ニューシネマワークショップ
| 未経験者向け | ◎ |
| カリキュラムの特長 | 映画監督を目指す「つくるコース」と映画業界への就職を目指す「みせるコース」の2コースから希望に合わせて受講することが出来る。 |
| 就職実績・就職支援 | [つくる]コース、[みせる]コースを終了すると、各々「制作部」「配給部」に所属することができ、自分の目標(映画監督、映画スタッフ、映画業界への就職etc.)に到達するまで、様々な形でサポートを実施しています。 |
| 受講料 | ▼つくる 映像クリエイターコース:ベーシック【週1回/6ヶ月】¥298,000(入会費、運営費、設備費、実習費含む) 映像クリエイターコース:アドバンス【週1回/6ヶ月】¥298,000(入会費、運営費、設備費、実習費含む) ▼みせる 映画ディストリビューターコース:ベーシック【週1回/6ヶ月】¥298,000(入会費、運営費、設備費、実習費含む) 映画ディストリビューターコース:アドバンス【週1回/6ヶ月】¥240,000(運営費、設備費、実習費含む) |
| 所在地 | 東京都渋谷区東1-29-3 渋谷ブリッジ5F (渋谷駅より徒歩10分、代官山駅より徒歩10分、恵比寿駅より徒歩10分) |
| おすすめ度 |
[つくる]コース、[みせる]コースを終了すると、各々「制作部」「配給部」に所属することができ、自分の目標(映画監督、映画スタッフ、映画業界への就職etc.)に到達するまで、様々な形でサポートを実施しています。
各コースは半年間で完結。[ベーシック]&[アドバンス]を受講すれば1年間の学習が可能。短期間で目標に向かってスキルを身につけられます。
週1~2日のスケジュールで、社会人や学生も無理なく受講可能。オンライン完結型のコースや、欠席時にアーカイブ視聴できる授業も用意されており忙しい人でも通いやすいシステムになっています。
また実習を中心としたカリキュラムで、プロの現場に即したスキルを習得。実践を通じて映画制作の即戦力を養います。
ニューシネマワークショップ最大の強みは、修了後の手厚いサポート。
[つくる]コース、[みせる]コースを修了すると、それぞれ「制作部」「配給部」に所属可能。映画監督、映画スタッフ、映画業界への就職など、目標達成まで多方面から支援を受けられます。
おすすめチェックポイント
- 短期間で映画の世界へ
- 忙しい人でも無理なく通える
- 徹底した実践で即戦力養成
- 修了後も手厚いサポート
4)東放学園映画アニメCG専門学校
| 未経験者向け | ◎ |
| カリキュラムの特長 | 映画やMV、アニメなどの作品を制作するための実習が充実。授業時間外も機材・設備の貸し出し可能。 2年間じっくりと作品制作に打ち込むことができます。 |
| 就職実績・就職支援 | 就職講座や企業説明会、求人・コンテスト情報検索システム、ポートフォリオ制作をはじめ、校内常駐のアドバイザーによる個別カウンセリングなど様々な形でサポートを受けることが出来る。 |
| 受講料 |
1年次¥1,446,610(入学金、授業料、実習費、保険料等含む) |
| 所在地 | 東京都新宿区西新宿5-25-8 (都営地下鉄大江戸線「西新宿五丁目駅」下車 A1出口すぐ) |
| おすすめ度 |
東放学園映画専門学校では、映画、ミュージックビデオ、CM、アニメ、小説などの制作において、ゼロからアイデアを生み出し、それを形にするクリエイターを育成しています。「現場から生まれた学校」としての実践的な教育ノウハウを活かし、映画監督の堤幸彦氏や行定勲氏をはじめ、多くの卒業生を輩出しています。
校舎には、最新の映像制作を学べる機材・設備が整っており、映画・ミュージックビデオ・CM撮影用のスタジオやアニメ作画ルーム、業界標準のソフトウェアを完備したPCルームなどを備えています。さらに、最新のデジタルビデオカメラを含む充実した機材が揃い、学生の自主制作をサポートするため、機材や施設の貸し出しも積極的に行っています。
また、現役の映画監督やアニメ監督、作家などが講師を務め、実習を重ねることで、プロの現場で求められる技術やセンスを身につけます。
就職・デビュー支援も充実しており、在校生・卒業生向けの求人情報検索システムを通じて最新の求人情報を閲覧可能。企業説明会やインターンシップ、個別相談なども実施し、一人ひとりのキャリア形成を手厚くサポートしています。
おすすめチェックポイント
- 専門学校なので2年間じっくり制作に取り組むことが出来る
- 映画・映像・アニメ・小説など、各業界の現役講師陣が直接指導
- 業界企業や団体とのコラボ作品を多数制作
- 映画制作・プロモーション・アニメーションCG・小説創作の科(コース)選択
5)東京ビジュアルアーツ・アカデミー
| 未経験者向け | ◎ |
| カリキュラムの特長 | カリキュラムは実習がメイン。2年間を通じて、個人やグループで様々な映像制作に取り組み、現場で求められる想像力・表現力・対応力・コミュニケーション能力を養います。 |
| 就職実績・就職支援 | キャリアサポートセンターにて、業界とのネットワークを活かした企業研究、求人企業の新規開拓を実施。 さらに、年間スケジュールに基づいた個別指導、インターンシップ(企業研修)の紹介や卒業後の就職サポート。 |
| 受講料 |
1年次¥1,452,000(入学金、授業料、施設費、保険料等含む) |
| 所在地 | 東京都千代田区四番町11 (JR『市ヶ谷駅』/南北線・都営新宿線・有楽町線『市ヶ谷駅』3番、A3番出口 徒歩8分) (有楽町線『麹町駅』6番出口 徒歩5分) |
| おすすめ度 |
9つの専門コースで、実習を中心に学び、プロの技術を習得します。
テレビ放送分野では、バラエティーやドラマなどのジャンル別に学べるコースを設置し、ディレクター、カメラマン、音声、照明、編集、MAなどの専門職ごとに学ぶカリキュラムを用意しています。映画や動画制作分野では、実際の現場と同様の設備を活用しながら、インターンシップ制度を通じて幅広い知識と高度な技術を身につけます。プロの第一線で活躍する講師陣が直接指導し、実践的なスキルを磨く環境を提供します。
またグループ単位でバラエティー番組の企画・制作から撮影、音声、照明、編集までを一貫して学び、業界で求められる現場対応力を身につけます。さらに、学内にはデジタルハイビジョンに完全対応した最新鋭のテレビスタジオを完備。実践を重ねることで、技術やノウハウを確実に習得できる環境が整っています。
おすすめチェックポイント
- 専門学校なので2年間じっくり制作に取り組むことが出来る
- 映画・映像・アニメ・小説など、各業界の現役講師陣が直接指導
- 業界企業や団体とのコラボ作品を多数制作
- 映画制作・プロモーション・アニメーションCG・小説創作の科(コース)選択
「費用」だけでなく「時間」への投資も意識しよう
スクールに通うことで、費用だけでなく数ヶ月〜2年という時間も使うことになります。
「スクールで安心して終わり」ではなく、その後の行動こそが費用対効果を左右します。
映像の世界はスキルを形にすれば、いつからでも回収が始まる世界です。だからこそ、能動的に動ける人ほどコスパが良いのです。



