講師のスキルは生徒が評価する

一般的に講師キャリアが長い程、分かりやすい授業が出来ると考えがちです。

「あの先生は超ベテランだから、全部任せておけば大丈夫!」といった感じです。

しかし、実際はそうでもないことがよくあります。これは特に初心者レベルのクラスになるほど、その傾向があります。

例えば、簿記3級講座を担当するのは、1級や税理士、会計士などの資格を持ったベテラン講師だと心配ないと考えがちです。

しかし、よくあるのが簿記2級までしか持っていない新人講師の方が「分かりやすい!」と生徒の評判が高かったりすることです。

 

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

 

それは講師の知識レベルが高くなればなるほど、学習を始めた頃の初学者の気持ちが分からなくなってしまうからです。

自分でも気づかないうちに、難しい説明をしていたり、「こんなことも分からないのか」と感じてしまったりするのです。

知識を習得することと、それを人に教えることは全く別のスキルです。

生徒から見れば、どんなに知識レベルの高い講師であっても、授業が分かりにくいなら満足しません。

 

私のパソコンスクールでの事例でいうと、プログラムやWebなど、IT知識の豊富な講師がパソコン初心者講座を担当した時に生徒から「話が難しい!」と不評だったことがあります。

 

あなたのスクールにもそんな講師はいませんか?

第3者がアンケート調査で生徒の声を集めるなど、生徒の講師評価を確認できる仕組みは必要だと思います。