スクール経営の中で、新講座の開発は重要なポイントです。
たくさんの講座があって、その中からお客様のニーズに一番合った講座を案内する。そして時代の変化に合わせて、新しい講座をどんどん投入する。そのような状況が理想でしょう。
しかし、開発コストを考えるとなかなか簡単に講座を増やせないというスクールが多いのではないでしょうか?
私がパソコン教室の責任者をやっていた時もそうでした。
長く通っていただいているうちに「全部の講座を受講し終わった生徒に案内する講座が無くなる」という状況になるのです。
そんな中、スタッフみんなで考えて作ったのが復習講座です。
みんなで分担して、講座の各回ごとに復習課題を作り、希望される方には復習としてやっていただいていました。
その復習課題は非常に好評で、「この講座には復習課題は無いの?」というニーズに応えていくうちに、ほぼ全部の回の復習課題が出来ていました。
受講料の支払い方法は受講回数分の月謝制でしたので、受講回数が増えるほど売上が増えるのです。単純に全部の回の授業の復習課題をやっていただくと受講回数が倍になり、売上も倍になるということです。
この復習課題の良かった点は、
- しっかり復習することで生徒の理解度が格段に上がる
- 現場のインストラクターが課題を作るので、質問の多い事項を取り入れられる
- 受講回数が増えるので、その分の売上が増える
課題を制作するのは時間的に非常に大変でしたが、生徒にとっても、教室にとっても素晴らしいアイデアでした。
スクールによって、講座の特性が違うと思いますので、単純に同じようなことは出来ないかもしれませんが、授業というものは「消化する」ことが目的ではなく、「身に付ける」ことが目的のはずです。ですから、お客様が希望するならば、復習になるような講座を販売することは良いことだと思うのです。