講師の採算性を考える

大きなスクールになるほど、抱えている講師の数は増えてくると思います。自社の社員で出来ない部分は外部講師を雇うというスクールは多いでしょう。

この場合、ほとんどのスクールが日給制、月給制、授業コマ数制など、時間や期間をベースに契約しているのではないかと思います。しかし、このような契約だと生徒が1人でも50人でも同じ給料ということになりますので、講師のモチベーションを上げることは難しいです。

また、単位時間あたりの給与が契約の基準になりやすいので、他にもっと高いスクールがあれば、簡単にそちらに流れてしまうということが起きてきます。

良い講師には、モチベーションを高く持って、長く勤めてもらいたいものですが、どうしたらそのような仕組みができるでしょうか?

スクール経営的には講師の人件費は、固定費というよりも変動費として捉え、実績に応じた給与がもらえる仕組みを導入することが理想だと思います。

あなたのスクールの状況に合わせて、講師の評価をする基準を設け、それに応じて給与を上げたり下げたりするのです。

評価基準の項目としては、例えば、生徒の出席率、生徒の成績、生徒アンケートの結果、担当クラス数、担当生徒数、担当講座のレベル(難易度の高い講座の担当者を評価する)など、色々考えられると思います。

多くの講師を抱えているスクールでは、その対応が煩雑になり、運用が大変と考えられるかもしれませんが、査定期間を3カ月とか6カ月とか、授業スケジュールに合わせて、対応可能な期間にすることで運用可能にできるはずです。

質の高い講師というのは、スクール経営において非常に重要な要素になりますので、長い目で見れば、そのような仕組みを導入する方がスクールの成長につながると思うのです。