個別面談をカリキュラム化する

私がビジネス資格スクールで講師をしていた時に、やりたかったことのひとつに「個別面談のカリキュラム化」があります。

当時、私が担当していたのは国家試験の合格対策コースで、週2回ペースで約半年間のスケジュールでした。人数は昼クラスと夜クラスを合わせると40人くらいです。

このくらいの人数になってくると、一人の講師で全生徒の細かい状況を把握するのは難しくなってきます。

もちろんチェックテストなどを随時やっていたので、全生徒の学習理解度の把握はだいたい出来ていました。

しかし、積極的に質問や相談にくる生徒もいれば、挨拶くらいしか交わさずに帰ってしまう生徒もいました。

 

本番の国家試験が終わった後には、個別に話をする時間を取ってその後の進路を話し合う仕組みはあったのですが、「もっと早い段階で相談してもらえれば、もっと有効なアドバイスが出来たのに」と感じた生徒もいました。

大きなクラスになるほど、一人一人と面談するのは非常に時間がかかり、大変なことですが、コースカリキュラムの中に個別面談の時間を仕組みとして組み込んでしまうのが良いと思います。

予め、1か月毎とか分野毎などに個別面談をするという仕組みにしてしまうのです。

それによって、要所要所で通学や受講に対するアドバイスや提案などが出来るので、生徒も安心して通学できますし、スクールにとってもコミュニケーションが取れて生徒の状況の把握や管理がやり易くなり、メリットは大きいはずです。

またこのような仕組みは入学に向けてのアピールポイントにもなります。

どんな受講形態だったとしても、最終的には生徒一人一人に対して、どこまで細やかなサポートができるかが、スクール経営成功のポイントになるのです。