資格取得をどう勧めるか

世の中には色々な種類のスクールがあります。趣味向けのスクールや個人レッスンの教室まで含めれば、その種類は数百になるかもしれません。

そして、それらのスクールは大きく分けると、資格を取るためのスクールとそうでないスクールに分けられます。

資格を取るためのスクールとは、分かりやすいものだと自動車学校や看護学校など。そうでないスクールは、料理教室やスポーツ教室などです。

そして、多いのがその中間に位置するようなスクールです。

例えば、英会話スクール。生徒は「英語が話せるようになりたい」という目的を持って入学します。そうすると必ず出てくるのが「せっかく英語を勉強するのだから、TOEICや英検に挑戦しましょう!」というように試験対策講座への追加申込みを勧めるような営業です。

確かに資格取得すれば、就転職の際などに、対外的に自分をアピールすることができるかもしれません。また、試験にチャレンジすることで、スクールで習ったことを身に付けるのに有効な手段でもあります。そして、スクール経営的にも試験対策講座の追加申込みが増えれば、売上アップにつながります。

しかし、資格取得したからといって、それが必ず役に立つとも限りません。難易度でいうと弁護士や社労士などの法律系資格や公認会計士など高難度の試験でも、合格したのにそれで仕事が出来ていない人がたくさんいるのも事実です。

ですから、スクール経営として大事なことは、資格取得にチャレンジしたい人はしっかりサポートできる体制を整えて、あとはその資格がお客様にとって本当に有益なのかどうかを見極めて、アドバイスしてあげられる仕組みを整えていくことです。

その上で、お客様にとって資格が本当に必要だと思ったら、しっかりと資格取得を勧めるべきですし、そうでなければ、別の提案を考えるべきです。

つまり、資格取得のメリット・デメリットを考慮した上で、生徒1人ひとりに一番合った提案ができる環境を整えましょうということです。