箱根駅伝に学ぶデータ管理

今年の箱根駅伝も青山学院大学が優勝し、堂々の4連覇を達成しました。

青学大の強さの要素として、「綿密なデータ管理」というのが注目されています。その中でも選手にとって役に立った情報が「消化率」という数字だそうです。

これは過去3年間をさかのぼり、練習での走行距離などをデータとしてまとめたもので、設定された練習メニューをどれだけできたかを示す数字です。選手からも

「100%じゃなくても、80%をこなしていけば箱根を走れる」

「今年は強い選手が抜けて自信を失くしかけた。でも、同じことができていれば大丈夫だと分かる。力がついていることが分かる」

とデータ活用のメリットを強調しています。

データは10人のマネジャーが授業の合間などにまとめて、寮の玄関や食堂に張り出して共有しているそうです。

断片的な情報や、感覚に頼るのではなく、綿密に蓄積されたデータを参考にして、練習を積み上げていったことが優勝につながったのだと思います。

そして、このようなデータ管理の考え方はスクール経営にも非常に参考になることだと思いました。

今の生徒や卒業生が「何をどれくらいやったらどのような結果になったか」を数値化するのです。もちろん個人による差がありますので、そのまま全ての生徒に当てはめるのは無理ですが、データ量が増えれば増えるほど、信頼性の高いデータベースとなり、それがスクール経営に必ず役立つと思うのです。